スケルトン天井とは?賃貸物件に導入するメリット・デメリットを解説!

オフィスや事務所、店舗などを営む物件を借りるときに、スケルトン天井を取り入れるのは選択肢のひとつです。
しかし、そもそもスケルトン天井はどのような形態なのか、導入するとどういった利点があるのかなどがわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、スケルトン天井の概要、物件にスケルトン天井を取り入れるメリット・デメリットについて解説します。
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スケルトン天井とはどのようなスタイルか?

オフィスや店舗などの空間作りにおいて、スケルトン天井が導入されるケースが増えてきました。
これから物件を借りる予定があるのなら、スケルトン天井の導入を検討してみることをおすすめします。
ここでは、スケルトン天井の概要について解説します。
スケルトン天井とは?
スケルトン天井とは、天井材を取り払って、コンクリートの構造体や配管、配線などの設備をそのまま見せる仕上げを指します。
従来の仕上げ天井では、照明や配線・空調機器などを天井材の裏側に隠し、均質で整った空間を作り出す形が一般的でした。
一方で、スケルトン天井は建築本来の構造を前面に押し出すことにより、空間に個性やオリジナリティを持たせられます。
スケルトン天井の魅力
スケルトン天井は、そのデザイン性の高さも大きな魅力です。
配管やダクトをあえて見せることによる無機質かつスタイリッシュな印象は、カフェやアパレルショップなど、おしゃれな空間作りを目指す事業者から注目されています。
また、天井仕上げ材を省くことにより、天井高を確保しやすくなる点も特徴として挙げられます。
一般的な仕上げ天井高は2,400〜2,700mmですが、スケルトン天井では3,000mm以上の天井高を実現することが可能です。
この高さは、空間の広がりや明るさ、開放感を覚える要素として、来訪者や利用者に強い印象を残します。
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スケルトン天井のメリット

スケルトン天井には、従来の天井にはないさまざまなメリットがあります。
ここでは、物件にスケルトン天井を取り入れるメリットについて解説します。
メリット①開放感がある
スケルトン天井のメリットは、何といっても開放感です。
天井材を撤去すると800mm以上天井高を上げられるため、従来の仕上げ天井よりも、広がりを感じさせる空間を作りやすくなります。
天井の高さがあると空気の循環も良くなるだけでなく、窮屈さを感じにくくなり、オフィスや店舗の印象も格段にアップする点も特徴です。
とくに、来客数のある店舗やクリエイティブな雰囲気を演出したいオフィスでは、大きなアドバンテージとなります。
メリット②おしゃれなデザインと独自性
おしゃれで個性的な空間を演出できるのも、スケルトン天井の魅力です。
「スケルトン=骨組み」との言葉どおり、建物の構造をそのまま活かすことにより、インダストリアルな雰囲気やモダンな印象を与えられます。
内装のデザインにこだわりたい、ほかとは違う空間を作りたいと考えている事業者にとって、スケルトン天井は大きな武器となり得ます。
メリット③メンテナンスが容易
スケルトン天井は配線や配管が表に出ているため、後からのメンテナンスや設備の追加・修理がしやすいメリットもあります。
通常の仕上げ天井では天井材をはがしてからの作業となり、手間もコストもかかりますが、スケルトン天井なら作業効率が良く、トラブル時も迅速な対応が可能です。
ランニングコストや将来的な修繕計画の面でも、スケルトン天井は有利といえます。
メリット④業務効率が向上する
事務所内で働く従業員に心理的な開放感を与えられる点も、スケルトン天井を導入するメリットです。
圧迫感や閉塞感を覚えることのない広々としたスペースにすると、そこで働く従業員の創造的な思考力を伸ばしやすく、作業効率も向上するといわれています。
そのため、創造性的な思考力を求められるスタートアップやベンチャー企業では、スケルトン天井の導入が適しています。
一方で、天井高が低い物件では、細部にまで情報を掘り下げる思考力を伸ばしやすいといわれているので、安定した事業を展開したい企業に最適です。
メリット⑤レイアウト変更が容易
配管や配線などがむき出しになっているスケルトン天井を取り入れた物件には、レイアウト変更が容易なメリットもあります。
天井に仕上げ材が張ってあるときには、配管などを限られたスペースに収めなければならず、レイアウトの変更に支障をきたす可能性があるかもしれません。
その点、スケルトン天井では配管や配線を気にしなくても良いため、柔軟なレイアウト変更が可能です。
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スケルトン天井のデメリット

スケルトン天井にはさまざまなメリットがある一方で、見逃せないデメリットもあります。
物件にスケルトン天井を取り入れてからの後悔を防ぐためにも、デメリットを事前に押さえておきましょう。
ここでは、スケルトン天井の導入前に知っておきたい、スケルトン天井のデメリットについて解説します。
デメリット①コストがかさむ
もともと仕上げ天井だった空間を、後からスケルトン天井にリノベーションするときには、思わぬ課題が生じることがあります。
天井材を撤去すると、配線や配管、構造体の状態が表に現れ、想定以上に補修や清掃が必要になるケースも珍しくありません。
建物が古いときには、コンクリートの劣化や亀裂、配管の錆びなどが目立ちやすく、追加工事や美観の維持に費用がかさむこともあります。
また、配管上部についたほこりが屋根裏にたまらずに落下するため、定期的な清掃が欠かせません。
スケルトン天井部分の清掃を外部の業者に依頼すると、さらに費用がかかってしまう点に注意しましょう。
一方で、賃貸物件をスケルトン天井にすると、退去時の原状回復費用も高くつく可能性が高い点にも注意が必要です。
金銭面におけるトラブルを回避したいのなら、オーナーや管理会社に原状回復の範囲や費用についてしっかり確認しておきましょう。
なお、賃貸物件をスケルトン天井にするには、オーナーの許可が必須であり、改装費用の相場は1坪あたり約7万円です。
デメリット②空調効率が低下するリスク
天井が高くなると空気の体積が増え、エアコンなどの空調効率が下がりやすくなります。
とくに夏場は冷気が上部にたまりやすく、冬場は暖気が逃げやすいため、冷暖房の効きが悪くなって電気代が増えるリスクがあります。
快適な室内環境を維持するには、シーリングファンやサーキュレーターの設置、断熱材の追加施工など、空調効率を補う工夫が必要です。
光熱費やランニングコストにも、十分注意を払いましょう。
デメリット③空間が暗く感じられることがある
スケルトン天井にすると天井高が上がるため、照明の設置位置も高くなります。
すると、照明の光が部屋全体に行き届きにくくなり、空間全体が暗く感じられることがある点に注意が必要です。
スケルトン天井を導入するケースでは、照明器具の数や配置などを工夫しないと、思ったよりも暗い、寒々しい印象になってしまいかねません。
デザイン性を優先しすぎて実用性を犠牲にしないよう、専門家と相談しながら計画を立てることが成功のカギです。
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まとめ
スケルトン天井とは、天井に仕上げ材がなく、配管や配線、柱、梁などがむき出しになっている天井を指します。
賃貸物件をスケルトン天井にすると「天井高を上げられてスペースに開放感が生まれる」「デザイン性を持たせられる」などのメリットを享受できます。
一方で「費用がかさむ可能性がある」「空調効率が悪くなる」などのデメリットもあるため、注意が必要です。
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阪田不動産株式会社
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