居抜き物件の内装工事の種類は?費用や注意点を解説
店舗の賃貸借契約をおこなううえで気になるのが、工事の種類についてです。
今回は、居抜き物件の内装工事の種類は、どのようなものがあるのかを解説します。
また、かかる費用の目安や注意点にも触れているので、現在お困りの方は今後の参考にしてみてください。
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居抜き物件の内装工事の種類
居抜き物件を利用して店舗を開業する際、内装工事は重要なポイントです。
既存の設備を活かしながらも、自分の店舗に合った快適な空間づくりが必要です。
ここでは、張替えや設備の取替など、内装工事の基本的な種類について解説します。
張替え
居抜き物件では、前テナントの床材や壁紙などがそのまま残されている場合が多く、自分の店舗のイメージに合わせて張替えを検討することが一般的です。
床材の張替えには、クッションフロアやタイル、フローリングなどさまざまな種類があり、店舗の雰囲気や業態に合わせて選ぶことができます。
また、壁紙の張替えも空間の印象を大きく変えるため、カラーやデザインに工夫を凝らすと効果的です。
張替え作業は、比較的短期間で完了しやすく、開店準備をスムーズに進めるためにも効果的でしょう。
ただし、張替えには費用がかかるため、予算に合わせて最適な選択をすることが重要です。
張替えをうまく取り入れることで、自分の店舗に合った魅力的な内装を実現できます。
トイレ・洗面台の取替
居抜き物件のトイレや洗面台は、前テナントの仕様がそのまま残されていることが多く、清潔感や機能性を高めるために取替えを検討することが必要です。
とくに、飲食店や美容サロンなど、清潔感が求められる業種では、トイレや洗面台のリニューアルは顧客満足度にもつながります。
取替えには、シンプルなデザインから高機能な設備まで幅広い選択肢があり、店舗のコンセプトや予算に応じて適したものを選ぶことが大切です。
また、取替えの際には配管や排水の確認も重要で、老朽化が進んでいる場合はメンテナンスも併せておこなうことで、長期的に使用できる環境が整います。
トイレや洗面台の取替えは、店舗の清潔感や使いやすさを向上させるために効果的な工事です。
照明設備の取替
照明設備は、店舗の雰囲気を左右する重要な要素であり、居抜き物件の場合、既存の照明が自分の店舗に合わないことも多々あります。
照明を取替えることで、空間の明るさや雰囲気を調整し、店舗のコンセプトに合った演出が可能です。
たとえば、飲食店であれば温かみのある照明を選ぶことで、落ち着いた雰囲気を演出でき、雑貨店や美容サロンではスポットライトや間接照明を活用して商品の魅力を引き立てることができます。
照明設備には、LEDなどの省エネタイプもあり、ランニングコストの削減にもつながります。
取替え工事は、比較的簡単におこなえることが多いため、店舗の印象を大きく変える効果的な内装工事の一つです。
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居抜き物件の内装工事の費用
居抜き物件を活用する際、内装工事の費用は大きな考慮事項です。
業種や規模に応じて費用は変動し、坪単価や造作譲渡料も重要な要素となります。
ここでは、内装工事費用の目安について解説します。
業種や業態規模によって
居抜き物件の内装工事費用は、業種や業態、店舗の規模に応じて大きく異なります。
たとえば、飲食店ではキッチン設備や換気設備が必要となるため、費用が高くなる傾向があります。
一方、オフィスや物販店では、基本的な内装のみで済む場合も多く、比較的低コストで済むことが一般的です。
また、店舗の広さや立地、導入する設備の質によっても費用は異なります。
さらに、内装デザインの複雑さや特殊な施工が求められる場合は、追加の費用が発生することがあります。
業態や業種に適した内装工事を施すことで、快適で機能的な空間が実現し、店舗運営がスムーズに進められるでしょう。
1坪あたり15万円~30万円
居抜き物件の内装工事費用は、1坪あたり15万円から30万円が一般的な目安です。
この価格帯は、基本的な壁紙や床材の張り替え、照明やコンセントの設置が含まれる場合が多いです。
しかし、とくに飲食店や美容サロンなど専門設備が必要な業種では、この価格帯を超えることも少なくありません。
設備のアップグレードやデザイン性の高い内装を取り入れる場合には、費用が上昇する可能性が高いです。
また、材料費や施工費が上昇する時期や地域によっても費用が変動するため、事前にしっかりと見積もりを確認することが重要です。
内装工事費用を理解しておくことで、予算管理がしやすくなります。
造作譲渡料
居抜き物件では、前テナントが残した造作物に対して譲渡料が発生することがあります。
造作譲渡料とは、前テナントが設置した内装や設備をそのまま譲り受けるために支払う費用です。
たとえば、カウンターやキッチン設備、収納棚などが造作譲渡の対象になることが一般的です。
この譲渡料は、物件や設備の状態によって異なり、設備が新品同様であれば高額になる場合もあります。
一方で、使用感がある設備や修繕が必要なものは、譲渡料が抑えられる傾向にあります。
譲渡料が発生する場合には、設備の使用状況やメンテナンス履歴を確認し、必要に応じて交渉をおこなうことも重要です。
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居抜き物件の内装工事の注意点
居抜き物件を活用する際、内装工事にはいくつかの注意点があります。
既存の設備を生かせることはメリットですが、用途に合わなかったり不具合があると、改装に手間や費用がかかるかもしれません。
ここでは、居抜き物件の内装工事における注意点を解説します。
生かせない場合
居抜き物件では、前のテナントが残した内装や設備が、必ずしも新しい事業のニーズに合致するとは限りません。
とくに、業種や業態が異なる場合には、既存の設備や内装がそのままでは使えないことが多く、取り外しや改装が必要になることがあります。
たとえば、飲食店の居抜き物件を美容サロンとして活用する場合、キッチンや換気設備が不要になるケースが考えられます。
この場合、不要な設備の撤去や新しい設備の導入に伴う工事費用が発生し、初期費用が増大するかもしれません。
そのため、物件内の既存設備がどの程度活用できるかを、契約前に詳細に確認し、ビジネスに適合するかを見極めることが重要です。
付帯設備に不具合
居抜き物件では、前のテナントが使用していた付帯設備に経年劣化や不具合が生じている場合も少なくありません。
空調、給排水設備、電気系統などの設備は、使用頻度や設置からの年数によっては、修繕や交換が必要となることがあります。
とくに、長期間空室であった物件では、未使用期間が長いために、再稼働時に不具合が発生するリスクが高まります。
契約前には、内見時に設備の状態をしっかり確認し、必要に応じて不具合の有無や修繕費の負担について、貸主や管理者と交渉することが大切です。
こうした確認作業を怠ると、思わぬ出費が発生する恐れがあるため、慎重な対応が求められます。
スケルトン物件よりも改装費用がかかる可能性
居抜き物件は、既存の内装や設備が整っている分、初期投資を抑えられると考えられることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。
既存の内装が希望するデザインや店舗のレイアウトに合わない場合、撤去費用や追加の改装費用が発生することがあるため、結果的にスケルトン物件よりも高くつく可能性もあります。
さらに、既存の設備を使用することでデザインや配置の自由度が制約され、理想的な店舗空間が実現できない場合もあります。
これらの要素を考慮し、居抜き物件が実際にコストパフォーマンスに優れているかどうかを慎重に検討することが重要です。
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まとめ
居抜き物件の内装工事には、張替えやトイレ・洗面台の取替などの種類があります。
かかるコストは業種や業態規模によって異なるため、一概にはいえません。
場合によっては、スケルトン物件よりも改装費用がかかる可能性があるので注意しましょう。
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