貸工場や貸倉庫の賃貸借契約上の注意点とは?
工場や倉庫を借りるときも、住居の賃貸借契約と同じように重要事項を説明されます。
重要事項説明書には、「ライフライン施設の整備状況」などについても記載され、配管図表も添付される場合があります。
今回は賃貸物件での工場や倉庫の契約を検討している方に向けて、入居から退去まで押さえておきたい注意点を解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
貸工場や貸倉庫の注意点!インフラも要チェック!
インフラとは、水道・電気・ガスなど都市機能を維持するライフラインのことで、日常生活を営むために必須の設備をいいます。
賃貸借契約時の重要事項説明には「利用できるライフライン施設や配管の状況、将来的な整備計画の有無や時期、負担金」などについて記載されています。
工場や倉庫など大規模な施設の場合、そのままの状態でライフライン施設が利用できないケースもあるため、特に注意が必要です。
ライフライン施設整備の重要事項説明書記載例
●公営水道がすでに敷地内に引き込まれているが、引込管が細いため、口径の変更が必要である
●対象不動産が新規の開発分譲地内にあり、電柱や支線を建てる必要がある
●現状はプロパンガスを使用しているが、都市ガスに整備される予定がある
貸工場や貸倉庫の注意点!解約予告期間を確認!
工場や倉庫を借りる場合の契約期間についても要チェックです。
一般的な住居用賃貸不動産は2年契約が多く、貸工場や貸倉庫は3年契約が主流です。
しかし契約期間が定められていても、期間中の途中解約はできます。
ただし、解約予告期間が定められている場合があるので、契約書の確認が必要です。
一般的には3~6か月前の解約予告を守れば途中解約は可能ですが、契約書に「解約違約金」という項目が記載されている場合は、その条件を確認しておきましょう。
貸工場や貸倉庫の注意点!敷金・保証金の扱いは?
賃貸物件を借りる時に、礼金や仲介手数料などと一緒に敷金や保証金を支払います。
敷金は家賃滞納などの債務の担保として貸主が預かるお金、保証金は家賃などの債務の担保や原状回復のための費用として貸主が預かるお金をいいます。
保証金の方が敷金よりも相場が高いのが一般的で、敷金の相場は家賃の1~2か月分ですが、保証金の相場は家賃の3~6か月分程度で、どちらも入居者が退去する時には返却される性質のものですが、故意や過失により物件を破損・汚損させた場合には原状回復費用が引かれる場合があります。
基本的に敷金と保証金の用途は同じといえますが、それぞれの扱いは必ずしも同じではありません。
保証金は関西地方では一般的ですが、それ以外の地域ではなじみが薄いことも多いことも覚えておきましょう。
また、敷金および保証金の返金時期は退去完了後1か月程度後になります。
まとめ
貸工場や貸倉庫を契約する際の注意点について解説しました。
大型物件の賃貸借契約であることも多いため、これらの注意点については 契約前の「重要事項説明」でよく確認しましょう。
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