居抜き物件とは?事業を始めるにあたっての魅力と注意点を解説!
店舗などの事業を始めるにあたって、どのような物件を選ぶかは重要です。
テナント募集をしている空き物件のなかには「居抜き」と表示されたものもあり、どのような物件なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、居抜き物件とは何なのかを、借りる側から見た魅力や注意点とともにご紹介します。
居抜き物件とは?
居抜き物件とは、前にその物件に入っていたテナントの設備や什器・家具などが残っているもののことをいいます。
通常だとテナントが物件を退去する際には、床や壁・天井の内装をはじめ、厨房にある調理設備やテーブル・椅子などの家具などをすべて撤去しなければなりません。
このように、建物内に何もなくなった状態を「スケルトン物件」といいます。
貸主の承諾が得られればスケルトンの状態にせず、居抜きのまま物件を返却することも可能なのです。
借りる側としてもスケルトン物件と違ったメリットや注意点があるため、事前に確認しておきましょう。
居抜き物件を借りる魅力とは?
店舗などを開業しようとしている方にとって、最初から設備や什器などがそろっているのは魅力的な条件です。
開業に必要なものをそろえるための初期費用を抑えられるため、資金に不安がある場合に最適な選択といえるでしょう。
また、内装などもある程度そのまま使えるようなら、工事も最低限で済みます。
そのため、物件を契約してからオープンするまでスピーディに進めることが可能です。
居抜き物件は空室リスクを低減できるので、貸主にとってもメリットの大きい条件ですが、借りる側にとってもこのような魅力があります。
居抜き物件を借りる際の注意点とは?
居抜き物件のなかには未解約物件もあり、この場合、元テナントが借りているのと同じ条件で次の借主を募集してしまうことがあります。
しかし、貸主が次の契約から賃貸条件を変更してくる場合もあるのです。
居抜きでの引き渡しができない可能性もあるので注意してください。
また、前のテナントが設置した設備や什器などをそのまま使用するためには、造作価格を支払って前のオーナーから買い取る必要があります。
これについてはオーナー同士のやり取りで内容が決まるため、どちらか一方が納得できずに破断になってしまうこともあるのです。