工場の生産性が向上しない原因は何?生産性向上のためのポイントは?
今回は、工場の賃貸物件をお探しの方への参考情報として「借りた工場でいかに生産性を向上させるか」についての話をします。
生産性が向上しない工場にありがちな原因や、生産性を向上させるためのポイントなど、基本的だけれどついおろそかになってしまう大切なことについて、チェックしていきましょう。
工場の生産性が向上しないのはなぜ?よくある原因とは
「せっかく工場を借りたけど、生産性が向上せず困っている」という悩みを抱えてしまうケースは少なくありません。
そんなときはまず「何が原因で生産性が向上しないのか」を認識することが大切です。
生産性が向上しない、よくある原因として挙げられるのは以下の5つです。
●そもそも各工程に必要なだけの人材が足りない
●作業、工程の標準化ができておらず、ベテランと新人の間で効率や品質の差が大きい
●とにかく作業ミスが多いが「ミスしないように気を付けよう」という声かけぐらいしかできていない
●資材の在庫管理が適切にできておらず、部品が不足する、過剰に在庫を抱えてしまう、などの問題がたびたび発生する
●他部門との伝達ミスや連絡ミスが多い
このなかで、1つ目の人材不足に関しては、日本の労働人口自体が減少しているので「人材不足そのものを解消する」というのはなかなか対応が難しい面があります。
しかし、別の方法でこの原因をカバーすることや、他の原因についても、対処することは可能です。
工場の生産性を向上させるために大切なポイントとは?
工場の生産性を向上させるために大切なポイントとなるのは「改善のための手間を惜しまないこと」です。
改善の例としては、以下のようなものがあげられますよ。
●作業工程を見直す
各作業工程をあらためてしっかりチェックしたうえで、無駄な作業や、手持ち無沙汰になっている時間などがないかをチェックして、限られた時間を効率よく使える工程を考えた。
●ボトルネックを解消する
生産ラインにおいて特に時間がかかっていたり、生産能力や作業効率が悪い「ボトルネック工程」が何なのかを見つけたりすることで、解消するための工夫をした。
●管理をデジタル化し、部門間の伝達をスムーズにする
在庫管理は今まで一人の担当者がアナログでやっていたが、それをデジタル化して、各部門の担当者が部品の在庫などをひと目で確認でき、不足しそうならすぐに在庫管理担当者に発注を依頼できるようにした。
●設備投資をおこなう
新たな装置やロボットなどを導入し、手作業による効率の悪さやミスをなくし、人材不足にも対応した。
もちろんこれらの改善をするには、それなりの手間がかかりますし、装置やロボットの導入となればコストもかかります。
しかし、一時的に手間やコストが増えたとしても、そのあとに生産性が向上できればきちんともとが取れる可能性は非常に高いです。
「今後の生産性向上のために、今かかる手間」は惜しまないようにしたいものですね。