工場勤務は寒い?工場の寒さの原因と経営者も考えたい寒さ対策
働く環境は仕事によって実にさまざまですが、工場で働く方は寒さに悩まされていることも少なくありません。
働きやすい環境というのは重要で、適切な労働環境が守られていない場合、事故やヒューマンエラーの原因にもなります。
ここでは「工場の寒さ」について、原因や対策を解説します。
工場が寒い原因とは?
製造する商品によっても異なる現場の温度
工場の温度は 製造する商品によって異なります。
食品工場では、腐敗防止のため温度が低めに保たれており、とくに冷凍食品などを扱う工場は年中寒さを感じがちでしょう。
また、自動車関連の工場なども、大きな部品の搬入や移動のため仕切りのないワンフロアの現場での製造が多く、開けっ放しの状態での勤務が多くなります。
そのため、冬は冷たい外気が工場内に入ることになり、体を動かす作業をする人でも寒くなります。
これに対し、精密機械の電子部品などの製造工場は、ホコリの付着や混入を防ぐため、温度管理された室内での作業が中心になり、寒さを感じることは少ないといえます。
このように、業種によっては空調が行き渡りにくいスペースができ、品質保全や設備管理のためといった理由から、暖かい環境を作ることが難しいケースがあります。
業務効率を維持するためにも寒さ対策が必要
しかし 作業するのがつらいほどの寒さのなかでは、業務効率が下がるだけでなく、従業員の体調管理が困難、ヒューマンエラーが発生しやすいというデータも報告されています。
働く人の健康やモチベーションの維持をすることは、工場経営者の義務であり、工場内の寒さ対策は必須であるといえます。
工場経営者がとるべき寒さ対策の方法とアイデア
では働く人のパフォーマンスにも関わってくる工場の寒さへの対処法にはどんなものがあるか見てみましょう。
●防寒性の高い作業着を支給する
防寒性の高い作業着や靴などを工場側で用意することで、効果的な防寒対策になります。
ただし、あまり着込みすぎると作業効率の悪化や事故を招く恐れがあるため、動きやすいものを選びましょう。
カイロの無料支給などもおすすめです。
●ストーブを用意する
大掛かりな空調設備とは違ってピンポイントで使用でき、移動もラクなので取り入れやすい方法です。
それぞれの場所でON・OFFができるため、ムダなく使用できます。
種類もさまざまで、石油ストーブやハロゲンヒーター、オイルヒーターなどバリエーションも豊富なので、業務内容や安全基準に合わせて選びましょう。
●ビニールカーテンを用意する
出入口にビニールカーテンを取り付けておくと、外気が工場内に入るのを防ぎ、温かさを保ってくれます。
広い工場の場合、ストーブを使っても温かさは断片的で全体を温めるのは難しいといえます。
作業エリアをビニールカーテンで細かく間仕切りすることによって、効率的な室温管理ができるでしょう。
上記のほかにもアイデア次第で改善できることはきっとあるはず。
現場の声にも耳を傾けてより良い環境づくりを目指してみましょう。