工場のスローガンの意味って?安全意識を高めるスローガンの作り方とは
工場や工事現場で大きく掲げられているスローガン。
あれらのスローガンの意味について、じっくり考えたことはありますか?
ここでは、工場や工事現場に掲出されるスローガンの役割について改めて考えるとともに、具体的な例を見ながらスローガンの作り方についてもご紹介していきます。
実際の例から学ぶ!工場の安全を守る優れたスローガンとは
「目指すゴールは危険ゼロ 進めよう職場の安全管理」「安全は 家族の想い 企業の礎 創ろう元気な日本!」「ルールを守る安全職場 みんなで目指すゼロ災害」。
これらは昭和3年から中央労働災害防止協会が毎年必ず発表している、全国安全週間の歴代スローガンの例です。
全国安全週間のスローガンにはほとんどに「安全」という言葉が使われており、わかりやすくストレートな表現になっています。
工場や工事現場に掲出されるスローガンとは、その現場で働く人たちをケガや事故の危険から守るための注意喚起。
そのため、伝わりやすい内容のスローガンを工場の目立つ場所に掲出し、常日頃から従業員に対し安全への意識を忘れないよう働きかける意味があるんですね。
また、近年のスローガンでは「新たな時代にPDCA みんなで築こう ゼロ災職場」「エイジフレンドリー職場へ!みんなで改善 リスクの低減」など、安全という言葉ではなく「PDCA」(業務を継続的に改善するためのサイクルのこと)や「エイジフレンドリー」(高齢者の特性を考慮すること)といった、時代を表すタイムリーな言葉が採用されるケースも多くなっています。
伝えたいことを明確に!工場向けスローガンの作り方とは
工場のスローガンとは、大切な従業員たちの安全を守るための重要な手段のひとつ。
そのため、従業員に「何に対して、どのように気を付けてほしいか」ということを明確にするところから始めるのが、スローガンの作り方のコツです。
伝えたいことがきまったら、それをなるべく具体的な言葉で表現します。
ただし、効果的なスローガンには、言葉の内容だけでなく語感のよさも大切。
そのため、口に出したときのリズム感がよかったり、韻を踏んだ作りになっていたり、その時代を反映したキャッチーな言葉が入っていたりすると、記憶に残りやすく覚えやすいスローガンになります。
実際、世のスローガンには「身につけた 指差し呼称で ゼロ災害」「危ないよ その一声が 事故防ぐ」「ハットしたその瞬間を忘れずに 今日も行う安全点検」などのように、俳句や短歌といった耳馴なじみのあるリズムで作られたものがたくさんありますよ。