西日本エリアの賃貸借契約ルール「敷引き」の意味と相場を知ろうの画像

西日本エリアの賃貸借契約ルール「敷引き」の意味と相場を知ろう

東日本エリアで賃貸物件を借りるときに支払うものといえば「敷金・礼金」。

 

しかし西日本エリアでは「敷引き」と呼ばれる用語があることをご存じですか?

 

今回は西日本エリアで賃貸物件をお探しの方に向けて、東日本では耳慣れない「敷引き」についてピックアップ!

 

「敷引きとは?」との素朴な疑問にスポットを当て、「敷引き」の意味と金額相場についてご紹介します。

 

西日本の賃貸借契約ルール「敷引き」の意味~「敷引き」とは?

 

西日本エリアの賃貸借契約ルール「敷引き」の意味と相場を知ろう

 

西日本の賃貸物件を借りる場合、敷金・礼金ではなく「敷引き」との言葉を用いることがあります。

 

「敷引き」とは預けた敷金の一部を返金しない特約のことで、礼金のような意味合いを持っています。

 

言い換えると「敷引き」は賃貸物件に入居するときに支払うものではなく、退去するときに差し引かれる金額のこと。

 

西日本では「敷引き」と併せて「保証金」との用語が使われることがありますが、こちらは賃貸物件を借りるときに大家さんに預けるお金なので、敷金と同じと考えてよいでしょう。

 

上記の意味合いから、西日本で「保証金・敷引き」を採用している賃貸物件の場合、入居時に保証金を支払い、退去時にその保証金から入居時にあらかじめ決められた「敷引き」を差し引いた金額が戻ってくるわけです。

 

西日本の賃貸借契約ルール「敷引き」の意味~「敷引き」の相場は?

 

続いて「敷引き」の金額の相場を見てみましょう。

 

西日本エリアの賃貸物件を借りる場合、「敷引き」の金額は家賃○ヶ月分と決められているのが一般的です。

 

たとえば家賃10万円の物件で「保証金3ヶ月・敷引き1ヶ月」と決められている場合、入居時に必要な金額は保証金の30万円のみ。

 

退去時に、その保証金から家賃の1ヶ月分にあたる10万円が差し引かれて戻ってきます。

 

上記はあくまでも例として単純に計算した場合ですが、具体的な相場としては「保証金」は家賃の1.8ヶ月程度、「敷引き」は家賃の1.6ヶ月程度となっています。

 

「敷引き」として差し引かれる金額は修繕費に充てることになっていますが、仮に修繕費が少なく抑えられても戻ってくるお金が増えることはありません。

 

しかし一律に修繕費を徴収する「敷引き」は、賃貸物件における現在の原状回復ガイドラインに則していないと考えられるため、最近では「敷引き」を採用する物件は減少している、といわれています。

 

まとめ

 

日本国内でも地域によって、賃貸物件に使われる用語や意味合いが違うのですね。

 

とくに東日本から西日本へ引っ越しをお考えの方は、いざというときに戸惑わないよう、「敷引き」という用語と意味を覚えておくといいかもしれませんよ。

 

私たち阪田不動産では、神戸市西区の物件を取り扱っております。

 

気になる物件がございましたら当社までご相談ください。